リクガメの可愛さに日々癒される暮らし(準備編)

ヘルマンリクガメ リクガメ
スポンサーリンク

ひと昔前までカメと言えば水棲のカメ(ミシシッピアカミミガメ)で水槽で飼うイメージですが最近はペットしてリクガメが人気を集めています。

リクガメは、爬虫(はちゅう)綱カメ目リクガメ科に属するカメの総称でヨーロッパ、アフリカ、アジア、アメリカ大陸で生息しており日本にはリクガメは生息していません。

リクガメは鳴かないため鳴き声などで近隣の迷惑を心配する必要もありません。

性格もとても温和でエサは草食性でスーパーで手に入る野菜やタンポポなどの野草です。
昆虫などを与える他の爬虫類などに比べても抵抗なく飼育が始めやすいのではないでしょうか。

飼育しやすい以外にリクガメが人気なのは見ているだけで癒されるあのフォルムと動作でリクガメは想像以上に人に馴れイヌやネコと同じ様に人を認識し寄って来ます。

リクガメをこれから飼おうと思う方向けに実際に10年以上ヘルマンリクガメと暮らしている経験者として準備から日常のお世話について書いていきます。

スポンサーリンク

リクガメを飼う前に

まず、リクガメは様々なペットと比較して長生で寿命は30年ほどで大きさは30cm前後まで成長します。

この記事をご覧になられてる方の年齢が30才なら60才の定年するころ50才なら80才で失礼ですが先に逝くかもしれません。

定年の老後生活にイヌやネコを飼われる方がいますが残念ながらリクガメはそういう方には向いていません。

約30年間、リクガメが生涯を全うするまで責任があるからです。

あと、小型のリクガメでも成体になると30cm前後になります。

毎年数センチ成長して10年ほど20cm程度になります、ペットショップでは手の平にのる10cm前後の幼生ですが20~30cmとなると意外と大きいです。

30cm物差しを想像してください。

小学生の手に乗るサイズ

11年で20cm近く大きくなりました。

約30年間、リクガメの生涯に責任を持つ覚悟が出来たら次はリクガメ選びです。

初心者向きのリクガメの種類

リクガメの中でも飼育の難しい種類のカメから初心者にも飼育しやすい丈夫な
種類のカメまで様々なリクガメがいます。

そんなリクガメの中でも初心者に人気の高く飼育し易いリクガメをご紹介いたします。

ヘルマンリクガメ

我が家のリグガメ(mocoちゃん)です。

ヘルマンリクガメはスペイン、イタリア、南フランス、トルコに生息するリクガメで、甲長は約20㎝~30cmと小柄なリクガメです。

ヘルマンリクガメは人懐っこくリビングに出しても物怖じせず歩き回ります。
屋内で放飼い飼育してい方も多くいます。

我が家のリクガメも3年目あたりから部屋で放し飼いしています。

リクガメの屋内放し飼い。
2008年に我が家の一員となったmoco(ヘルマンリクガメ)との暮らしを元に参考になる事を紹介します。リクガメは想像以上に人に馴れます、イヌやネコと同じ様に人を認識し寄って来ます。お腹が空けば冷蔵庫前で待っていたり、とても賢く網戸などを開け...

原産地:ヨーロッパ(地中海沿岸)
甲羅の特徴:黄土色に褐色か黒の模様が入っている
値段:20,000円前後(幼体)~
餌:野菜、野草
寿命:30年
大きさ:成体で20cm~25cm程度

ロシアリクガメ

ヨツユビリクガメ、ホルスフィールドリクガメとも呼ばれています。

四肢に4本爪があり、甲羅の形が丸いことが特徴で飼育しやすいリクガメとして人気があります成体で15~20センチ程度穴掘りが得意なのでゲージの中でも潜っていることが多い。
庭など野外で飼育していると脱走してしまうことがあります。

原産地:アフガニスタンやイランなど中央アジア
甲羅の特長:丸みを帯びたドーム型の形の甲羅を持つ
特徴:前肢は頑丈なシャベル状で、穴を掘ることに適している
値段:1万円(幼体)~
餌:野菜、野草
寿命:30年
大きさ:成体で20cm程度

初心者はヘルマンリクガメかロシアリクガメをオススメします。

この種類は生息地が日本の気候に近く成体になると温度変化にも強く日本で多く飼育されています。

他にもホシガメやギリシャリクガメなど有名なリクガメはいますがあまりオススメできません。

ホシガメ

少し神経質で触られるとストレスで甲羅にこもるなどします。
また、生息地インドネシアなどの亜熱帯で湿度70~80%を好みます。
見た目がとても可愛くて人気ですが飼育は難しいです。

最初にかかるもの(リクガメ自体)

リクガメさん自体のお値段

ネット通販などでリクガメを販売しているところがありますが始めは絶対に購入してはいけません。

飼育に慣れて2匹目3匹目で専門の発送技術ある専門店から購入であれば問題ありませんが始めはショップに伺い実際に見てください。

これから30年の一緒に暮らす大事な家族として迎え居入れるリクガメさんです見に行きましょう。

以下はオススメしたヘルマンリクガメロシアリクガメを前提にしています。

目安
ヘルマンリクガメ CB個体
値段:2万~3万
大きさ:10cm程度
重さ:120g前後

ロシヤリクガメ CB個体
値段:1.5万~2万
大きさ:5~10cm程度
重さ:60~100g程度

普通、幼体(子ども)で販売されています。(ふ化から3か月~1年以内)

この時期、オス・メスの判断は難しくオス・メスの表記をしていないところがほとんどです。

CB固体とはcaptive bred(キャプティブ・ブリード)の略で人工的に繁殖された固体のことを指します。
また、野生の個体のものをWC固体Wild caught(ワイルド・コート)の略になります。

日本で流通しているリクガメはCB個体となります。

最初にかかるもの(飼育機材)

出典:リクガメ専門ショップ トータス・スタイル
必ず必要な物です。(金額は目安)

ケージ  \25,000
水槽や爬虫類用として売られています
サイズは横幅60~90cm程度 高さ45cm・奥行45cm

●紫外線ライト ¥5,000
ソケット クリップスタンド ¥3,000
リクガメには紫外線(UVB)が必ず必要です。(太陽光の代わり)

●保温球 ¥2,000
ソケット クリップスタンド ¥3,000
ゲージ内の保温

●バスキングライト ¥2,000
ソケット クリップスタンド ¥3,000
リクガメの体温調整

●床材 ¥2,000
ゲージの床に敷き詰める土の様なもの

●温湿計 ¥600
ケージ内の温度と湿度を計る

あれば便利のもの
●サーモスタット ¥6,000
ケージ内の温度を一定にするために保温球の電源を自動でon・offできる。
温度計を見て調整できますので無くても問題ありません。

●水入れ \1,000
あまり水を飲みませんがリクガメフードなど水分の無い餌をあげる場合は必要です。
野菜中心の場合は洗った時の水分を残してあげると必要ないと思います。

●餌入れ \1,000
100均などの平たいお皿でも代用できます。

●シェルター \3,000
リクガメの部屋です。
床材に潜る方が多いので個人的には必要ないとおもってます。

始めは飼育セットがオススメです

飼育機材はいろいろあり初心者がショップやネットでひとつずつ集めるのは難しいです。

始めはリクガメを購入するショップに任せて揃えてもらう方が良いと思います。
普通は飼育セットとして¥25,000程度で用意してありゲージ以外はすべてそろいます。
ゲージは大きさを選んで別に購入となります。

紫外線ライト・保温球・バスキングライト・床材などは消耗品で次に購入するときは自宅の飼育環境にあったものを選ぶとよいでしょう。

出典:リクガメ専門ショップ トータス・スタイル
こんな感じでセットになってます。

ゲージの大きさ

可能な限り大きいサイズを選ぶ事が大事です。

じっとしているイメージがありますがとても活発に歩き回ります、自然界では1日で数キロ歩くとの調査結果もあります。

シェルター・水入れ・餌入れなどを置くと歩きまわるスペースが狭くなります。

成長に合わせて買い替えることを考えると初めから大きいサイズを選ぶ方が経済的です。

ベビー(甲長5cm前後)・・・45~60cm水槽(1年ぐらい)
幼体(甲長10cm前後)・・・60~90cm水槽
成体(甲長15~20cm前後)・・・90~120cm水槽
それ以上の大きさ・・・一部屋分ぐらい

うちのヘルマンリクガメは3年程度で15cmまで成長しましたそこからは成長スピードは遅くなり8年で20cm前後です。

90cm水槽では3年ほどで買い替えが必要となることを考えると120cm以上を購入した方がおススメです。

トータル金額

初期費用 ¥80,000程度 
●リクガメさん ¥30,000
●ゲージ \25,000
●飼育セット \25,000

ランニングコスト 大体¥3,000~4,000/月
●電気代月 ¥2,500
保温球50W+バスキングライト50W+紫外線ライト27W ¥2,500/月
季節により異なります。

●ご飯 ¥1,000~2,000円前後/月(1~2年は1,000円ぐらい)
スーパーで野菜を購入 小松菜や青梗菜などの野菜

●床材 ¥1,500/月
ヤシガラなど月に1回ぐらい交換。

●ライト 保温球・バスキングライト・紫外線ライト ¥5,000/年
紫外線ライトは必ず年に1回交換。 保温球は切れれるまで

専門店で購入しましょう!

ホームセンターのペットショップでも時々見かけますが購入はリクガメ専門店または爬虫類を多く扱っているショップで購入してください。

ホームセンターは便利ですがリクガメの知識については疑問があります、消耗品の購入には問題ありませんが幼体を購入するのはオススメできません。

一番のオススメはリクガメ専門店ですが数が少ないので最低でも爬虫類を多く扱っておりリクガメも数種類扱いがあり購入予定のリクガメが複数匹いるお店にしましょう。

お店選び

お店選びのポイント
●リクガメが定期的に入荷してる
●お店のHPに情報交換などのページがある
●トリートメントしている事を明記
(トリートメントとは寄生検査を行い駆除などすることです。)

東京と大阪は実際に訪問したことがあるお店を紹介します。

東京
ビバリウムハウス
とてもきれいでお洒落な感じのお店です。

神奈川
アライブ
伺ったことはありませんが「マニアから初心者の方も!アライブしか見られない特別な子がお出迎え」というお店の紹介文にあるように、爬虫類の種類がとっても豊富です。
※2015年に若くして店主が亡くなられて閉めた「リクガメ専門店グレース」のリクガメを引き受けられたお店です。

大阪
トータス・スタイル
関西の方なら絶対ココです。

リクガメの種類が豊富です。
クチバシや爪のケアまで万全でリクガメさんの一時預かりのホテルもあります。

大阪に住んでいた時はこちらでクチバシを切ってもらいました。

次は飼育編へ

リクガメの可愛さに日々癒される暮らし(飼育編)
リクガメの可愛さに日々癒される暮らし(準備編)に続き、実際にリクガメさんと暮らして行く上で必要な情報を書いて行きます。リクガメとの生活リクガメさんを迎え入れ、これから30年近く一緒に癒されながら暮らす日々がスタートします。四季のある日本では...

 

 

コメント

  1. […] 画像の出典 […]

タイトルとURLをコピーしました